舘そらみのオトコミシュラン

2017年は、セブ島か東京に居ます。

【人体実験】パフォーマンスにならないこと、を誓って人に見られる旅に出発する。

さて、27日(土)は一日中、見られる日となる。

昨日、今回のメンバーでもある舞台美術家の坂本くんのアトリエで、見られ方の話し合いをした。

どんな立て看板を持ち、どのように舘そらみが立つのか、の打ち合わせ。

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おもちゃ箱のように楽しさ詰まった美術家さんのアトリエで。

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どんな舞台のセットだって、魔法のように作られていく場所で。

f:id:soramidate:20170526230636j:plainそんな場所での私たちの議題は、どうやったら「舘そらみを見世物にしないか」。

せっかくなんでも作れる場所で、「出来るだけ作らない」ことのアイディア出し。なんとまあ、宝の持ち腐れ。

 

変なパフォーマンスに慣れきっている大都会TOKYO。

「なんかやってるわー」って、あっという間にパフォーマンスとして受け入れられてしまう。

例え何もせずに立っているだけでも、人の目線が集まればすぐに「見世物」へと変貌してしまう。

見世物になってしまったら、その途端に私は「見られてOKな人」になってしまう。その際に向けられる視線は、対人に向けられる視線とは違ってきてしまう。観察というか、単なる「視聴者」としての視点で、それではちっとも実験にならない。

私たちが欲しいのは、人間対人間の「見る・見られる関係」!!

「なんかまたやってるわ」と、見世物として受け入れられては、意味がないのである!!!

ああしかし、そうは言っても、ただ立ってるだけでは人は見てくれない。

なので、出来るだけ「見世物感」を排除しながら人に見てもらう方法をあーだ、こーだ。

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一体どんな立て看板を私は持つのか。

タスキでもかけるのか、旗を持つのか、いっそ頭から何か生やすか、大真面目に喧々諤々。

さらにどんなポーズで立つのか、どうだどうだ…

どうやったら自然な視線を送ってもらえるのか……

大真面目に話し合った結果、

ただ椅子に座り小さな板を持つという、超絶地味な姿におさまりました。

てことで、これがデフォルト(笑)

色々なポーズを試したみたけれど、立ってるより座ってる方がずっといいし、そしてこの椅子が一番よかった。

このスタイルが、「見られる人間」として一番不自然でパフォーマンス性が低いとの判断。

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※板にはチラシが貼られます。

※洋服はこれとは異なります。何種類か試します。

 

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鉄だって切れちゃう立派な機械で作ったのは、最終的にたったの板一枚(笑)ついつい起こる「何か作り込みたい欲求」は封印。

 

 

そうは言ってももちろん、何かしらをしていないと人は見てくれない。そのジレンマの中で、出来る限りの創意工夫を、坂本くんはじめメンバーが施していきます。

パフォーマンス性は持ちすぎずに、それでも見てもらう工夫。

さらに望むのは、「たくさんの種類の見られ方」を引き出す工夫。

 

 

なんとも、こわーいなあ。な前日夜。

どうも、とっても怖いです。

やっぱり人間は、まっさらな状態で人になんて見られたくないんだな、と思います。

やっぱり人は、何か役割を与えられたり気合いを入れたりしないと、人前に立つのは厳しいんだと思います。そんな発見をする、見られる前夜。

てことで、明日は頑張らなくっちゃ。

人に見られても、なんとか繕わずに見られ続けることを頑張ります。

その先に、何があるのだろうか。

 

私自身はマジで全く何もしないですし、あっけないほどに地味なものになる気がしますが、私たちなりの「人に見られるとはどういうことか」の実験を惜しみなく出来たらいいな。(多分、本当に地味です)

Twitter @hitonoshisen にて、フォトグラファーのまゆゆが実況してくれる。

 

 

soramidate.hatenablog.com

 

 

「オラ、強くなりたいんだ!」と、仲間たちと12時間公道で立ち続けます。

色々お話したいことが溜まって来ているので、書くのも良いけど直接話す機会があったらいいのになあとか思っている。

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