We ARE X という映画を勧める使命を、私は勝手に負っている。
X JAPAN のドキュメンタリー映画が公開されている。
正確に言うと公開ももう終盤で、私は初日に見に行く使命を担っていたのに(勝手な責任感)、X友達となかなか日程が合わなくてやっとこさ見に行った。
一人で見る勇気は出なかったのだ。
(最近は街中で、広告を見つけたら写メって呟くのが使命)
30年の、X JAPANの歩みを描いたドキュメンタリー。
ものすごい覚悟で見に行ったんだけど、ファンにとっては「うん、見守ってたよ」の心境。
どちらかと言うと、「うん、そうだったね、共に経験していたよ」の心境。
Xの歩みと共に私の人生はあったから、まるで家族の物語でも見ているような不思議な気分で、すんなり見ていた。
描かれること全部、知ってた。全部、ずっと見てた。
残念ながら私は、この映画をもはや全く客観的に見れてないので、色々分からない、全く分からない。
でも「Xが好き」って言いまくることを選んだので、「今映画やってるよ」も言うのです。勝手なる、自己満の使命感なのです。
そういえば映画の中で、Xは「人の痛み・人の傷に寄りそう存在」なんて言われていて、
「ああ、そうだなあ、私もキズに寄り添われたんだなあ」とか思い出した。
私のその傷は早熟で、あれは12歳の時。
12歳なんてガキンチョだけど、ガキンチョにも絶望は訪れるもので、あれは紛れもなく絶望という心境で、12歳は12歳ながら絶望と孤独の中に居た。
そこに、入ってくれたのがXだった。それまでも好きだったものの、その瞬間、私は完全に彼らを信頼した。
「世の中楽しいことあるよ」なんてことは言ってくれず、
「私以外にも、苦しみまくって、それを叫んでいる人がいる」という感覚だったように思う。
全てが自分から遠いものに見えていたなか、Xだけが傍に居る存在に思えた。
今から思うと、Xが私を世界にとどませてくれたなーと思う(12歳の絶望というやつはそういう側面を持つ)
なので、なんというか、傷がある人は見たらいいと思う。いや、わかんないけど。
もうホント、Xに関することは分からない!
でも、漠然と名前と曲と、洗脳や死があったことは知ってても、実際どんな歩みか知らない方も多いと思うので、
これだけずーーーーーっと、ただただ前へ前へ進もうともがいてきた存在であったのかって、驚きであると同時に刺激になるんじゃないかなあ。
監督も、有名な方らしい。様々な映画祭の賞を取っていたり、今サントラがイギリスでチャート1位になったりもしてます。よ。
不思議だなあと思うのは、いつの間にか、Xという存在がアーティストそらみにとっても創作刺激になっていて、表現の原動力になっている。
今のささやかな夢は、ラジオに出て、Xの曲をかけること。想像するだけで、小学生の私が呆然と喜びそうでワクワクする。
もうすぐ終わっちゃうからね。
使命感による、「終わっちゃうよ」っていう投稿。